mc (matrix calculator) は行列演算機能をもつプログラミング言語です。臨床の研究で収集される数値データ（バイタルサイン・脳波・画像 etc）を分析・処理する目的で開発したものです。でも難しくはありません、少しだけ高機能な電卓と思って下さい。

　MacOS X では CalendarMemo 上から実行できます。CalendarMemo は、下記図に示すような構成になっています。中心に日記・メモがあり、その周りに色々な機能があります。これらがお互いに関連しながら機能しています。

　CalendarMemo の中で mc は淡緑の部分を担当しています。どんなことができるかと言えば FTP でダウンロードした医療画像ファイルを mc にロードし画像処理を行ってから注目部位の数値計算をする。さらに、その結果を作図する。これらの処理がエディタである CalendarMemo から実行できるのです。

　mc はプログラミング言語ですが殆どの処理を数行、長くても数十行のプログラミングでデータ処理ができるよう工夫しています。また、できるだけバグの温床になる制御文を使わなくてもデータ処理ができるよう考えています。更に mc はインタープリタ言語ですが、インタープリタ言語の欠点である処理速度低下の問題も解決しコンパイラ並の処理速度でデータ処理ができます。これらすべて行列演算機能の恩恵によるものです。

　それから、mc は日本で開発されたコンピュータ言語なので変数や関数に日本語をつかうことができます。単に変数や関数を日本語にするだけなのですが、はじめてプログラムを見た人でもどんな処理が行われているか推測する事ができるでしょう。