3Dプリンタで使う便利な道具


 [2015/04/20 14:18:40]


memoPicture001.jpg


 上記は3Dプリンタの内部の写真です。造形後の写真ですが、3Dプリンタで造形するに 必要な物が写っています。


(1)スティック糊


 造形物をワークテーブルに接着させるスティック糊。色々と試してみたのですが確実性が あるのはダイソーで購入した大きめ(36g)の「スティックのり」です。安く量も多いので便利に使っています。ただ、大面積の造形では少々不安がありま す。大面積の物を造形する時はスティック糊ではなく透明のABSフィラメントをアセトンで溶かした物を使っています(透明なフィラメントを溶かしても白く 濁った液体)。アセトンは乾燥させるとき凄い匂いがするので、写真右側にファンを付け強制排気させています。

 アセトンは確実ですが匂いが強烈な事と、ワークテーブルに接した面だけが光沢が生じ、 それが嫌いで普段は使っていません。


 そうそう、アセトンは造形物の表面に塗ると強度が増します。積層面の剥がれ防止に若干 ですが役に立っています。ただ、アセトンを塗ると光沢が生じるので気になる面もあります。


 最近、DaVinchi 内部の壁が若干べと付いてきていますが、スティック糊のせいだと思います。糊の匂いも気にすると......


(2)カッター


 ズティック糊は造形の度に塗りますが、何回か塗るとワークテーブルの表面が凸凹になっ てきます。マニュアルでは濡れたタオルで拭き取ると書いています。でもそう簡単には取れません。で色々と試したところ、カッターを使えば固まった糊を簡単 に剥がせる事が判りました。写真はカッターで削った時の様子で、白いゴミは糊です。こんな感じに糊が削れてきます。カッターはできるだけ新しい物を使いま す。数回使うと刃が凸凹になり筋状に糊が残ります。ワークテーブルが凸凹になった場合、削るのも良いですがカッターで撫でると凸凹が消える場合がありま す。


 カッターでワークテーブルの糊を削るのは一日に一回程度。後は重ね塗りで、気になった らカッターで凸凹を均すという感じでしょうか。


(3)ニッパー


 フィラメントの交換、意外に頻繁に交換します。その時、フィラメントを切るのに使うの がニッパーです。フィラメントを斜めに切らないとエクストルーダに入らなくなるのでニッパーは必需品。電子工作で使えなくなった刃がボロボロのニッパーを 使っています。


(4)ピンセット


 溶けたフィラメントがエクストルーダの口に溜ります。造形開始前にエクストルーダが動 いて漏れ出たフィラメントを取り除く動作をしますが、いつも完全とは言えず残ります。これが造形中に造形物に付き変色の原因になります。そこで造形開始直 前、ワークテーブルの温度が85℃程度になったらピンセットで取り除きます。これ結構大事。


(5)ダイヤルゲージ


 面倒なのがワークテーブルのキャリブレーション。テーブルの傾きを修正するネジの位置 とキャリブレーション用のポイントが異なるためキャリブレーションには苦労します。そこで使っているのがフライス盤で使っているダイヤルゲージ、エクスト ルーダの二本のシャフトに載る治具(青色の台)に取付けて使います。これを使ってシャフトとテーブルの距離を一定にするようネジを調整します。でも、一度 も上手くできたことがありません。変に思うかもしれませんが3点で同じ距離になるようネジを調整しキャリブレーションしても失敗するという意味です。

 で、私はどうしているか。ダイヤルゲージを使った位置調整は奥の方の二点のネジだけで 行います。二点の調整が終っているので手前中央のネジだけキャリブレーションを実行し調整します。これだと調整は手前の一点だけなので2~3回のキャリブ レーションで成功します。最初からダイヤルゲージで済まそうとすると大変です。


以上、参考まで



 [2015/04/20 15:03:03] 初稿


© 2015 Nishimura Hiromi (NiS-Lab)