ユ ニバーサル基板ホルダー


 [2015/03/24 17:09:08]


 今日の第二弾は、ユニバーサル基板ホルダです。ユニバーサル基板は、電子工作を趣味にしている方ならよく使っているのではないでしょうか。最近は切削基板を使う事が多くなり使用頻度は低下しています。それでも、一回しか使わない、切削基板にする程の事もない、そんな回路を組上げる時に使っています。


memoPicture001.jpg

図1


 このユニバーサル基板は便利なのですが、完成した後が厄介です。裸の回路なので裏面は ハンダ。汚い机の上に直に置くとショートしてしまう事が有ります。動作試験をする時には、上記写真のようなスペーサーを使わなければなりません。


 スペーサーを付けるのは良いのですが、回路の修正をする場合には、また取り外す必要が あります。この作業が、何とも面倒と言うか、何とかしたいな~と思っていました。


● スペック


 3Dプリンタが使える様になったので考えたのがユニバーサル基板ホルダです。目的は、


(1)汚い机の上に置いてもショートしない事

(2)ワンタッチで取外し可能な事

(3)後でケースに入れて固定できる事

(4)ケースの中に入れてもワンタッチで取外し可能な事


これが私の希望です。


● 作ったのは......失敗でした

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図2:最初に試してみたユニバーサル基板ホルダ


 最初に作ったのは上記図2のユニバーサル基板ホルダです。四隅に爪を付け 72x47mm ユニバーサル基板がポチっとはまるようにしました。3Dプリンターで造形後に試し問題ないことが判りました。机の上での作業は問題 有りません。作業効率も格段に良くなりました。


 で、今度はユニバーサル基板ホルダをケースの中にネジ止めし、試してみました。これな ら簡単に取り外せるだろう。基板をケースの中に入れても、修正時は楽に取り外し可能だろうと期待しました。ユニバーサル基板ホルダをケースの中にネジ止め し、いざ基板をはめようとしたとき、どうしても基板がはまりません。4ヶ所のネジ止めで4本の柱が完全に固定され、爪部分に動く余裕がありません。結局、 図2のユニバーサル基板ホルダは失敗でした。


● 次に作ったのは

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図3:ようやく使える様になったユニバーサル基板ホルダ


 次に作ったのは図3に示すユニバーサル基板ホルダです。四隅の爪は止めました。そのか わり上下にコ字型の爪を加えました。ユニバーサル基板はこの爪に引掛かり固定されます。当初は4辺中央に爪を付けたのですが、強すぎて固定するのが困難。 そんな訳で二ヶ所にしました。


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図4:使っている様子


 実際に使ってみても大きな問題はありません。ケースに取付けても問題無く取外しが可能 です。図4下は面積倍の 95x72mmユニバーサル基板用です。4辺に爪を付けた物です。4辺爪は失敗なのですが、ケースに入れ た時、どの方向から基板を取り出すかを決めてから取り出す側の爪を折れば問題無く使えます(横から滑り込ませるようにしてはめ込む)。




 STL ファイルがダウンロードできる様にしているので、興味があれば試してみて下さい。


ダウンロード


 universalBoardHolder.zip



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 [2015/03/24 18:01:38] 初稿


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