パルスアーク溶接機開発作業の様子


 [2015/04/09 21:02:26]


パルスアーク溶接機の開発、その途中経過を写真で紹介する。


memoPicture001.jpg


 まず最初は、回路パターンを切削している様子。これは最後の切出しである。


memoPicture002.jpg


 掃除機で切りくずを除去した様子。わりと奇麗に切削ができていると思う。


memoPicture003.jpg


 これが完成した切削基板。これから穴を空ける作業になる。本当は穴空けも CNC を使いたいのだが..... ちなみに、この配線パターン。出来上がってから回路設計のミスを発見。空中配線が必要であった。


memoPicture004.jpg


 ハンダ付け作業はつまらないので、ずず、ず~と飛ばして、切削回路基板にパーツをハンダ付けしケースの中に入れた様子。とりあえず使える状況にしようと LCD とシールドガス用電磁弁は無視(回路的には有るのだが!)。


memoPicture005.jpg


 これがケースに入れたパルスアーク溶接機(らしき物)。で、ケースの上にあるのは実際に溶接を試したもの。


memoPicture006.jpg


 これまでに溶接を試したスチール板。捨てるのはもったいないので、これらを適当に面を合わせ溶接してみた。それを拡大した 様子。こんな小さなサイコロ状のになるよう溶接できる。外側は電極と母材の接触を検知し通電を開始しする auto mode で溶接している。溶接跡は汚いが、思っていた以上に強く溶接されている。シールドガス無しの溶接である。


memoPicture007.jpg


 溶接の跡が沢山。これ溶接条件を決める為の作業の結果。そうそう、内側は auto mode で実行すると内角ではなく壁面と通電する事が多いので、 manual mode で行う。manual mode は、母材の溶接したい位置に電極を置きフットスイッチで通電を開始するモードである。慣れて来ると manual mode でも電極と母材の固着はあまり生じない。軽く触れた状態でフットスイッチをオン。manual mode でも通電は電極と母材の接触を確認してからになるので無駄射ちは無い。


 溶接回数が多くなると電極の消耗も思っていた以上に激しいようである。電極の先端が消耗すると溶接時の音が「ボッ」から「バシッ」に変化するので音が電極を削る判断の材料になる。意外に面白い。


 パルスアーク溶接機、今のところ何に使うか明確な目的は無い。でも使っていると何々に使えそうだ色々と想像し夢が膨らむ。 MIG や TIG は大物の製作で使うが、薄物の溶接ができないので作れる物に制限があった。上記写真の様に簡単に溶接できる事から、製作に自由度が大きくなると思われる。 当初の目的は電池タブの溶接に使用するスポット溶接機の開発であった。それが、いつのまにかパルスアーク溶接機の開発に、相当にズレてしまった感がある。



 [2015/04/09 21:48:57] 初稿


© 2015 Nishimura Hiromi (NiS-Lab)